還暦 ~精神年齢40歳~

年齢同一障害者の映画・音楽・雑記など

転職は怖くない①(エリートは読まないで)

おはようございます。

 

私の職歴です。女性や金銭や暴力で転職にいたったことはありません。また幸運なことに病気や怪我で退職したこともありません。

 

30歳の時ににいわゆる J(ジェイ)ターンして就職しました。韓国や台湾とステンレスの貿易をしている会社でした。貿易会社だったなどとカッコつけるつもりはありません。社長夫婦とその娘と他に社員2人のちっぽけな会社でした。

 

私が入社当時その会社は新社屋を建設中でした。その会社規模にしてはデカすぎる、豪華すぎる新社屋でした。その新社屋建設に合わせて新たに社員を3人雇ったのです。

 

その会社を私は入社後3ヶ月で退社(解雇? クビ?)になっています。私はおもに韓国向けの貿易書類作成を習っていたのですが、突然その朝台湾向けの書類を作成するように言われました。当然できません。50代の社長がこう言いました。

 

「〇〇君、困ったね、君ね。君にはこの仕事は無理なんじゃないの?」

社長は続けました。

「特別手当として2万円だすから、辞めてくれないかな」

私は言いました。

「わかりました。辞めます」

社屋を出ると同僚が追いかけてきました。必死な目でこう言いました。

「頼むから辞めないでくれ、一緒に残ってくれ」

私はそれを断り会社を後にしました。

 

アパートに着いてしばらくするとそれが予め仕組まれていたのではないか、と気が付きました。以前から私にだけ叱責が続いていました。少ない社員の前でのパワハラです。

「自分はこんなに能力が低かったかな?」

と、思い悩む日々でした。

そして今朝、今まで経験の無い貿易書類を作成するように言われました。それまでに絶対に無かったことでしたが、自宅兼社屋を社長が朝から雨合羽を着て掃除していました。いつもと違う行動でした。また給料日の翌日というのも出来過ぎています。

 

翌日思い切って会社を訪ねました。カセットテープレコーダーを布袋に入れました。録音しました。私は仕組まれていたと思われる昨日の出来事を訪ねました。

「新入社員3人のうち私を退職させることを選んだのは、ご息女の意向ですか?」

社長はとぼけるばかりでした。

 

録音したテープを持って労働基準監督署へ行きました。訪問先の役所が正しかったのかどうかはわかりません。役人は私にこう言いました。

「刃物がブンブン回っている機械に手を突っ込めなどと言う会社もある。そちらを優先させなければならない。それにあなたは退職することに同意してしまったんだからどうしようもない」

 

私は意気消沈してしまいました。私の弱点はAルートがだめならBルート、それでもだめならCルートと考えが及ばないことでした。その会社に残りたいとは思いませんでしたが、割増退職金をもらうとか有給休暇を消化することまでは頭が回りませんでした。それ以前の問題として会社にはタイムレコーダーは疎か、出勤簿さえありませんでした。

 

私はあの会社の3ヶ月でタイピングを覚えました。タッチタイピングとまではいきませんが、給料をもらいながらタイプライターの専門学校に通ったと思っています。

 

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私はアルバイトを始めました。食肉工場で鶏の解体作業です。梅雨があけて夏が来ていました。

 

ある天気の良い日に休日を川でぼんやりと過ごしていました。

ある瞬間私に変化が起きました。解雇された会社のことを忘れていたのです。それまでは24時間、謂わば私を騙した会社のことが頭から離れたことがなかったのです。ひょっとしてノイローゼとはこういう状態を言うのかとわかりました。

 

後日一緒にその会社に入社した他の社員2人と飲む機会がありました。その社員2人も会社を辞めていました。

 

その会社は現在でもホームページを持っていません。会社の情報をネットで調べると現在社員数は4人となっています。ひよっとしたら今でもタイプライターで貿易書類を作成しているかも知れません。

 

今では会社と社長に対する、物騒な言葉ですが「恨み」はまったくありません。頑張ってネ、新社屋大きすぎるネ、と言った感じです。何しろ30年以上前の話です。

 

 

 

 

私は失業保険を受給したことがありません。すぐに次の職(アルバイト)を見つけました。鶏の解体作業などエリートにはできないことだと思います。

 

当時は独身でしたが、その後家庭を持ち、今では子育てもとりあえず終えました。妻は私の収入や職業そのものについて私の前で不満を漏らしたことは一度もありません。子供の前で私の悪口も「ほとんど」言っていないと確信しています。妻も私同様、生活に関しては耐性が強いのです。

 

また住宅とローンを持っていないのが、今まで金銭面で追い詰められていない大きな原因かもしれません。

 

最近思うのですが、真面目さが原因で自分を不幸にしている方々が多い様な気がします。それは世間体を気にすることだと言い換えても良いかも知れません。もっといい加減に生きて良いのかも知れません。

 

タクシー運転手の私が言うのも変ですが、良い車に乗りたいとか良い家に住みたいとかいう感情が私には無いのです。負け惜しみと思われるかも知れませんが、本当にそうです。家と車のために苦労したくないのです。

 

世間体を気にせず、職を選ばなければ、仕事はあるように思えるのですが?

 

 

私を3ヶ月で追い出した会社に礼状として送ったハガキに認めたうたです。

~~~へぼ役者 芝居の前の 大掃除~~~

   へぼやくしゃ しばいのまえの おおそうじ

 

 

 

※鶏の解体作業のアルバイトのあと私は旅行会社に就職します。その話はまたいずれ。

 

 

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