おはようございます。
輪廻転生:回転する車輪のように、衆生が三界六道の世界に流転して生死をくりかえすこと
解脱:本能に基づく迷いに心を縛られている状態(煩悩(ぼんのう))から脱して自由になること。涅槃(ねはん)と同一視され仏教実践道の究極の境地とされる。
akuppā me vimutti. Ayamantimā jāti. Natthidāni punabbhavo’ti.
わが解脱は達成された。これが最後の生まれであり、もはや二度と生まれ変わることはない。
— パーリ仏典, 聖求経, 26 Ariyapariyesana Sutta, Sri Lanka Tripitaka Project
1.千の風になって
30年以上前に祖母の葬儀で火葬場に行った時のことです。当時は思い出の品などと言って火葬前の棺に本などを入れていました。本当の話です。
荼毘に付されている最中に梅雨の晴れ間の火葬場の外にでてみると、煙突から白い煙が立ち上っていました。白い煙は祖母です。その煙は雲となり雨となって地上に降るのだろうと思いました。
私のお墓の前で
泣かないでください
そこに私はいません
眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています
科学的に考えても輪廻転生は事実だと思います。白煙となった祖母は雲となり雨となり、それは小川となり魚の住処となり、やがてその水は人間が飲むかも知れません。
今私たちが口にしている水道水もひょっとしたら太古には恐竜の小便だったのかも知れません。地球の引力から脱しない限り輪廻転生はすべての生物の定め(運命)です。
森の中で落ち葉は腐って他の植物の肥料となり、捕食された動物もやがては糞となり自然界で分解されます。輪廻転生は紛れもない事実です。
2.霊魂不滅
肉体は滅びても、霊魂は肉体を離れて存続するという考え方です。
動物にも霊魂はあるのでしょうか。ペット霊園などはあるとする考えに立っているのでしょう。もし動物にも霊魂があるとしたら、一生を籠の中で過ごし最後にはフライドチキンになるブロイラーの霊魂をどう慰めたら良いのでしょう。
恐竜が全盛期だった時代の恐竜の全体重を、総人口79億の人類の全体重は超えているそうです。もしヒトがヒトして生まれ変わるのであったなら、新しい霊魂が人口の増加に応じて誕生しなければなりません。それはどこで生まれるのでしょう。
種の多様性が脅かされ既に絶滅した動物の「種」も多くいます。ひょっとして絶滅した種の動物の霊魂は人間として生まれ変わっているのでしょうか。