おはようございます。タクシーの運転手です。
タクシーにアプリ配車(←提供者側の言い方)が雨後の筍のように導入されています。当社も例外ではありません。タブレット端末1台だけ運転手に渡されるのです。取扱説明書はありません。
当初は嫌でした。毛嫌いしていました。どの様に注文が入り、どの様に経路が示され、ポイント地点では本当にお客様が待っているのか、お客様に会えなかった時の連絡方法は、行き先とその経路は、支払いはQRコードなのかなど、不安と緊張そのものでした。できれば避けて通りたかったのです。
今でも大学構内で土砂降りの中、初めてアプリでご乗車いただいたのを覚えています。今ではアプリ配車を楽しめるくらいにはなりました。お客様・運転手双方が評価しあえたりします。水揚げ(営業収入)以外も考慮されるのが良いです。
食わず嫌いだったかもしれません。
アプリ配車はお客様にとっても運転手にとっても未だに発展途上だと思いますが、これから益々導入が進むでしょう。
当社も当然中高年の運転手が多いですが、全員アプリ配車を使いこなしていると思います。使わないと商売にならなからです。
QRコード支払いなども導入され、古いタイプのタクシー乗務員はついてこれない方々もいらっしゃるのかも知れません。なお、ここで言う古いタイプの乗務員とは高齢者と言う意味ではありません。
パソコンやIT端末は一度そこで引っかかると、引っかかった個所を解決しない以上先へ進めない難点があります。
一方端末操作に慣れていてもーーー
昨日若い男性1人と女性2人計3名のお客様が配車アプリでご乗車されました。端末の扱いには当然慣れています。
ところがタクシーの利用に慣れていないのです。道順の指定はすべてアプリ任せ、途中経由地の待ち合わせ場所も決めていませんでした。待ち合わせ場所が交差点の西北角なのか、南東角なのかはとても重要な点ですがまったく考えていないのです。
アプリさえ利用すれば全て上手くいくと考え、想像力を全く働かせていないのです。昔と比べて若い人は待ち合わせが下手になったと実感しました。